ネズミが持つ菌やウイルスが怖い:2

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ネズミのウイルスはキケン

ネズミといえば、夜中に台所にある食べ物を食い漁るというイメージがどうしても先行してしまいます。

ところが、ネズミによる被害はそれだけではありません。

それ以上に恐ろしいのは、様々な病原菌を媒介するという点です。

誰もが知っている有名な病原菌では、ペスト菌が挙げられます。ここでは、そんなネズミが持つ菌やウイルスについてご紹介いたします。

ペスト

中世ヨーロッパで流行した恐ろしい感染症

ペストといえば中世ヨーロッパで流行した感染症で、その当時には何百人もの人が亡くなりました。

おまけに皮膚が黒くなって死亡するので、黒死病と呼ばれ恐れられていました。

その主な原因については、ネズミに寄生しているノミに人が咬まれることによってペスト菌が感染したといいます。

また肺に感染すると、咳をするだけでも容易に他の人へと感染してしまいます。

もちろん医学の発達した今日ではペストに対する抗生物質もあるので、例えペスト菌が感染しても早期治療をすれば死亡するという心配は要りません。

ただしそのことを言い換えれば、早期治療をしないと中世ヨーロッパの人々と同様に死亡する可能性があるということになります。

ネズミがペスト菌を持つノミを運ぶ

ネズミが、ペスト菌を持つノミを運んでしまうといいます。

そのためペスト菌常在地域では、ノミが居そうな不潔な場所やネズミには近寄らないようにする必要があります。

例えば日本では、日本人観光客や商社マンなどが森林原野の多いペスト菌常在地域を訪れた際に感染してしまうというケースがよくあるといいます。

ところでペスト菌常在地域とは、アフリカの山岳地帯やアジアのヒマラヤ山脈周辺・中国やモンゴル地方・北米のロッキー山脈周辺・南米のアンデス山脈周辺地域などです。

今日では、こうした地域においても文化交流が盛んになってきました。従ってそういう地域に出向かないといけない場合には、ペスト菌にも十分な注意が必要ですね。

広東住血線虫

広東住血線虫の大元の宿主はネズミ

広東住血線虫とは、クマネズミやドブネズミの体内に寄生している2?前後の線虫です。

しかもネズミのフンに、この線虫の卵が紛れ込むようになっています。

その後、卵から孵化した幼虫がエビやカタツムリ・カエルなどに食べられるとそれらが中間宿主となります。

さらにそれらの生き物を人間が食べると感染してしまうという経路になります。

とくに台湾やタイ・インドネシアなどでは、この寄生虫の感染者が多いといわれています。日本では、琉球諸島の一部の人々に感染者が出やすくなっています。

感染を防ぐには

広東住血線虫の中間宿主に相当するタニシやカエル・カタツムリなどを決してで食べてはいけません。

とりわけこの寄生虫に感染されやすい東南アジアでは、これらの生き物を生で食べずに必ず火を通してから食べるように心がける必要があります。

またタニシやカエル・カタツムリを食べないという人でも、キャベツなどの野菜にナメクジが潜んでいいる場合があります。

従って、そんなナメクジを生野菜と一緒に食べてしまう恐れもあります。ちなみにそんな場合には、水洗いを十分にする必要があります。

鼠咬症

ネズミに咬まれて発症する感染症

鼠咬症とは、読んで字のごとくネズミに咬まれて発症する感染症をいいます。

病状としては、発熱や頭痛・嘔吐・発疹・紅斑などの症状が現れます。ただし、ネズミだけとは限りません。

その他にもイタチや猫に咬まれても発症する場合があります。

鼠咬症の病原菌は、モニリホルム連鎖桿菌(れんさかんきん)と鼠咬症スピリルムといった呼び名の細菌です。

中でも鼠咬症スピリルムは、ネズミに咬まれて発症するケースがほとんどです。ただし、ネズミやイタチなどに咬まれて感染するというだけでなく、病原菌に汚染された水やミルクを飲んだ場合にも発病するといわれています。

治療方法

もし誤ってネズミに咬まれた場合には、すぐに傷口を医療用アルコールなどで消毒する必要があります。

しかもその後、鼠咬症が発病するかどうかに関わらず治療をする必要があります。自分で十分な応急手当ができない場合には、医療機関で診察や治療を受けるのが望ましいといえます。

また有効な抗生物質には、ペニシリンとテトラサイクリンなどがあります。それから他のウイルス性感染症とは違って、人から人へと感染する心配は要りません。

あくまでもネズミやイタチなどに咬まれた場合に発症する感染症ということになります。

まとめ

ネズミによる感染症についてご紹介いたしました。

ネズミといえば昼間ほとんど目にすることはありませんが、ネズミがいればその痕跡として必ずフン尿があるはずです。

このフン尿には、様々な病原菌が含まれているので気を付けたいですね。

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